
























黒を基調とした外観の扉を開けると、視線はそのまま上へと抜け、吹き抜けを介して1階と2階がゆるやかにつながる。
地域に長く愛されてきた花屋「フラワーこすもす」は、単なる店舗の建て替えではなく、これからの花屋の在り方を“共に考える”場所として、新たな一歩を踏み出しました。
1階は、生花やドライフラワーを中心とした店舗空間。
作家もののグラスなどを展示することで、花束を待つ時間さえも楽しめる居場所をつりました
奥にはウォークイン型のフラワーキーパーを設け、多種多様な花を実際に見ながら選べる構成としています。
階段沿いの壁面には、木箱や収納を組み合わせたストックウォールを設え、建物の奥行きと高さを強調する象徴的なディスプレイに。
視線と動線を自然に2階へと導く役割も担っています。
2階は観葉植物やワークショップを行うことができるスペース。
階段から2階空間、そして吹き抜けをやわらかく区切るため、室内建具として古建具を採用し、閉じすぎず、開きすぎない距離感をつくりました。
未利用となっていた大きな柱材から生まれたスツールや、木の質感を生かした造作家具、旧店舗から受け継いだ古家具が、グレーを基調とした落ち着いた内装の中で、新旧の素材が無理なく共存しています。
花を主役にしながらも、建物そのものが人の居場所となるように。
この空間は、時間とともに使い込まれ、完成していく建築として設計されています。
所在地:山形県山辺町
竣 工:2025年10月
床面積:215.5㎡(1F:145.3㎡ 2F:70.2㎡)